アイシング、マイラブソング
ほれ、と差し出してきた祥の手元にあったのは、一枚のCDだった。
白いワンピースに身を包んだ女性が佇んでいる姿を映した写真がジャケットになっているもの。
「何…?『my love song』…?」
―…!!!
その女性は確かに僕が知っている人だった。
僕は驚きを隠せなかった。
「千架…!」
「藤堂がついにCD出したんだ。おまえこういうの疎いから知らないだろうと思って」
「………」
―ああ…一番に買うって約束したのに…ばぁか…最低だ…。
「ま、これ見たからって思い出して恋しくなるなよ?」
「んなこと、解ってる…」
「解ってないね。」
「う…」
祥に言われて声が詰まった。
少しやましい気持ちだからだ…。
白いワンピースに身を包んだ女性が佇んでいる姿を映した写真がジャケットになっているもの。
「何…?『my love song』…?」
―…!!!
その女性は確かに僕が知っている人だった。
僕は驚きを隠せなかった。
「千架…!」
「藤堂がついにCD出したんだ。おまえこういうの疎いから知らないだろうと思って」
「………」
―ああ…一番に買うって約束したのに…ばぁか…最低だ…。
「ま、これ見たからって思い出して恋しくなるなよ?」
「んなこと、解ってる…」
「解ってないね。」
「う…」
祥に言われて声が詰まった。
少しやましい気持ちだからだ…。