アイシング、マイラブソング
ここまで来たら腹をくくるしかなかった。


メールをしてても

駅で会っても

いつも心の中で呟くようになっていた。


「好きだ」って。


あのつぶらな瞳を見ながら口に出せたら…何度となく思った。


言いたくて
言いたくて
仕方がない。


思い上がりだけど

自分が千架を笑顔にしたい。

しあわせにしたい。


それから、そばにいて欲しい。



この想いを伝えたい。



早速、

祥のお誘いメールを僕の言葉に変えて送信した。


すぐに千架から返信があり、快諾してくれたので舞台は整った。



この時の僕は、

ついにフラれる怖さよりも「好き」な気持ちが完全に上回っていた。
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