不器用な君と不機嫌な私


そうやって


小さく笑うアキを見て



去って行くアキの背中を見て



どうしようもなく胸が痛んだ。



ごめんなさい、


かおりんごめんなさい、



好きなのはキョンのはずなのに



でも今は、アキがすごく愛しくて。


行かないで



そんなことを思ってしまう



無意識のうちに



一筋の涙が


頬を伝っていた。




< 169 / 303 >

この作品をシェア

pagetop