不器用な君と不機嫌な私

もういいんだ



彼女が広瀬をみたときの顔を


きっと忘れることはないと思った


あれは、


ただの担任という存在にする


表情でも、目でもない。


そんなことで、
すぐに彼女の気持ちがわかってしまう自分が嫌になった



自分が鈍感だったらよかったのに、

と思うなんて
バカげてるかもしれない



それでも、知りたくはなかった


こんなにもあっけなく


失恋というものが



訪れるなんて、


思ってもみなかったんだ。

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