broken、robot。
あなたがいた場所。
部屋は
留亜と私の部屋があって

テーブルには、朝飲んだコーヒーのカップが

2つ仲良くそのまんま。

私は、苦しくなって自分の部屋へ逃げる。


消したいけど、消せない

留亜の部屋。

戻って来たら、留亜が悲しむよね。

分からない、かな。

だよね、


リセットって書いちゃったし。

リセット、されちゃうよね。


分かんないよね。


私といた日を無くしたってことだもんね?


ねえ、留亜?

じゃあ、私もあなたの記憶、無くしたい…


ロボットって、ずるいな…

涙ながらに苦笑する。

やだ、また泣いてる。


上手く笑えない。


留亜、あなたなら、こんな私を見てなんて言う?


『俺がいるじゃん!
なあに沙恵、俺じゃ不満?』

とか笑いながらも心配してくれるよね?


留亜いなきゃ、ダメだ…

やっぱり、壊れててもいい。
動かなくてもいい、だから、そばにいてよ…


帰ってくるか分からないあなたを

置いて来るんじゃなかった。


なんて今更。

私は、明日会社なのにも構わず泣き続けた。
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