broken、robot。
ディスプレイには、

“実家”

の文字。


「なんだろ…」

留亜がいなくなり、精神的におかしくなったらしい私は実家に住んでいる。

そして、実家から精神病院に通ってる。

私的におかしいところなんてないのに。

みんな言うの、大丈夫?

って。

「もしもし。」

『沙恵。ご飯できたよ。ほら、薬飲まないといけないんだから帰ってきて。』

「わかった。」

プチッ

通話終了のボタンを押す。

「留亜、帰るから。」


またね。

一緒に住んでたアパートは今、別の人が生活している。

だから、留亜がこっちに来ても居場所がない。

引っ越す時、泣いた。
部屋はもう倉庫なのに。

でも、来るんじゃないかって期待してたから。

ばかみたいだね、私。

ごめんね留亜。

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