【完】チーズ男とあたりめ女
マンションに着くと、寝室に導かれた。

電気は点けず、カーテンを開けて、部屋に月の光りを降り注ぐ。

鞄を床に置くと、ジャケットを投げた悠さんに包まれた。

キスをしながら、ベッドに倒れ、私は首に腕を回した。

唇から頬。

頬から耳。

耳から首筋へ、順に悠さんの唇が降りる。

甘い2人の吐息は、ムードを高めて行く。

ホルターネックがほどかれ、ワンピースは下から引っ張られた。

下着だけになった私を見ながら、ネクタイを外した悠さんは、ワイシャツのボタンを外しながら、また私の唇を貪って来た。

私はついて行くだけで精一杯ながら、背中に直接、腕を回して触れた。
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