【長編】雨とチョコレート


ピーッ



乾燥機が鳴った。

制服が、乾いた。



俺がここにいられる理由なんて、簡単になくなる。



「みっともなくて、ごめんな…カッコもカッコだし…」

かっこつかねぇ、あ、洒落じゃねぇよ。


まるで余裕があるかのようにおどけてみせる。

それからふらふらっと乾燥機のある脱衣所に向かった。



乾燥機の中から、しわくちゃになった制服取り出して着る。

生あったかい。


< 132 / 248 >

この作品をシェア

pagetop