【長編】雨とチョコレート
「しの?」


「最初のほうにも言ったと思うけど、わたし、れい君の彼女だと思われてるでしょ?」


あぁ。

確かに言ってたな。

でも、俺はそんなの本望で。

ほんとはずっと一緒にいたいくらいなんだけど。

っていうか、俺たち本気で付き合えば、ゆりぴょんから守ってあげられないかな。

だめかな・・・・



なんて、俺はチキンだからそんなこと言えるわけもなく・・・。



「だからね。れい君、彼女作っていいんだよ」



・・・・・・・・・・・・ん?

なんて・・・・?



またも呆然とする俺をおいて、どんどん話が進む。



「わたしがさ、無理に引き止めてるみたいだし。
わたしのせいで、れい君、彼女できないんだもんね。
だから、うん。そうだよ、やっぱり。
一緒に帰らないほうがいいよ!」





・・・・なんで、勝手に決めてんの?


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