【長編】雨とチョコレート
「だからって、5月のは急すぎるんじゃないか?」



俺の素朴な疑問は、神崎にとっては疑問なんかじゃなかった。

神崎じゃなくてもそうだろうな。



「9年経ってる時点で遅いと思いまーす」

神崎は小さく手を挙げた。






俺は、腹をくくった。



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