怪盗キルア!俺が宝を盗むワケ$


「翔、一体何があった」


俺の問いかけに答えない翔

だけど空気が揺れている
きっと翔の中で何かが揺らいでいる


「……で」


「え?」


「……なんで、俺が生き残ったんだよ……っ」



次の瞬間、翔の瞳から涙が流れた
俺は開眼を封じて、刀を鞘にもどした


「本当はあの日……死ぬのは俺だった……っ」

頭を抱え震える声

普段は気丈に振る舞ってもそう簡単に悪夢は拭いされない


実際俺もそうだ

何人もの人を作業のように殺した


「翔……過去は変えられない
お前はここで立ち止まってはいけない」


「ずっと、ずっと望んでいたのに……っ
俺は……ずっと…!!」


「一体何があったんだ、翔」



俺はついに聞くことになった
翔の闇、そこに灯された小さな希望


それは苦渋の選択だった


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