神宮姫伝


「もう疲れたんだよ椎。」

そう言う優聖の表情がいつもと
違くて言い様のない恐怖にかられた
あたしは話しかけた。

「…優…聖?」

そう呼ぶと優聖はあたしの位置まで
屈んでいきなり髪を引っ張った。

「…痛っ!優聖?!離して?!」

あまりのことに何もできずにただ
必死に訴えるだけだった。


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