それでも世界はまわる
「の、農家の娘でございますっ」

「えっ、なんと?」

美佳と理沙の息もぴったりだ。二人の勢いに、智之は少し驚いて見えた。

「左様でございます、父上。何かご不満でもございましょうか」

氏源が顔を寄せてきた。二人は見つめ合っている。

りおんの瞳は真剣そのものだ。氏源になりきっているようで、相手が美佳だということを忘れているように平気で顔を近付けてくる。

美佳は少し戸惑ったが、表情に出すわけにはいかないので、ぐっと気合いを入れた。

そして再確認する。今日は慎吾。
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