それでも世界はまわる
「まぁ、器量のよろしいこと・・・」

母は微笑み、結婚に異存はなさそうだ。

しかし父である殿は、身分の低いお春が気に入らないらしく、二人を怒鳴りつけた。
右手で大きく床を叩く。

「何を申す、わしは断じて許さん! 何故そのような娘なのだ・・・もっと他におるだろう。おい、じい! 他の娘を連れてまいれー!」

美佳からは会場がよく見える。まったりムードで進んでいたところ、突然の大声と気迫に会場は驚いてくれたようだ。
こんな大根演技でも、何らかの反応を示してくれるのか。

そう思うと、美佳は立ち上がった。
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