それでも世界はまわる
大変だった。

美佳にとっては、かつてないほど苦労の連続だった。
それはおそらく慎吾にとっても同じであろう。

まさか幽体離脱するなんて。しかも逆に入ってしまった、そんな非常識なことが自分の身に起こったなんて、とても認められなかった。

けれど、今は分かる。

外見だけの美佳と慎吾、中身の美佳と慎吾が、ちゃんとそれぞれ存在するのだ。
それに外見だけの自分たちにお互い助けてもらったりもした。

お互い触れ合える。知らない人からは間違えられる。

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