銀河の星屑
「――蓮ちゃん…」

「ん?」

「ありがとう…そして、大好きだよ」

水萌は呟くようにそう言うと、目を閉じた。

「――俺も大好きだよ」

水萌にささやいた後、俺も目を閉じた。


カーカーと、何故か聞こえたのはカラスの声だった。

朝っぱらからカラスの声を聞かされるなんて縁起でもない話である。

そう思いながら、光が睡眠の邪魔をするので目を開けた。

「蓮!」

僕が目を開けるのを待っていたと言うように、水萌が…えっ?

ガバッと、僕は飛び起きた。
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