銀河の星屑
「…わたしのこと、嫌いじゃないよね?」

水萌がそう問いかけてきたので、僕は首を横に振った。

「嫌いじゃない。

嫌いになるつもりも、もちろんねーよ」

小さな水萌の手を、僕は握り返した。

「どんな姿形になっても、中身はお前だろ?

だから、嫌いにならねーよ。

水萌なんだから」

器は姉、でも中身は僕の知ってる愛しい水萌だ。

「ねえ、蓮ちゃん」

「うん」

「秘密だよ。

このことは、蓮ちゃんとわたしの2人の秘密だよ」

水萌が言った。
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