シンデレラと魔法使い
「魔法使い!?」


私が驚いて聞き返すと、魔法使い…レオは誇らしげにそうだ、と言った。


「え?嘘?え?バカ?」


パニック状態に陥った私をみたレオは、ムッと顔になりバカじゃない!と叫んだ。


「バカとは失礼な!!お前の願いをかなえてやろうと思っただけなのに。」


その言葉に、私はえっ、とレオを見つめた。


「私の願いを…叶える?」


「そうだ。」


「なんで?」


「気まぐれだ。」


「はあ。」


「その顔は信じてないって顔だな。」


「はい。…だって、ありえないでしょう?急に部屋の中に現れて、魔法使いだの、願いをかなえてやるだの言われたって!!」


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