ESPERANZA

嫌な予感がした。


この声、どっかで聞いたことある....


あたしはゆっくり声のする方を見た。


見て、やっぱりと思った。


「琴美ちゃん、ちょっといいかなぁ?」


山下さんだった。


「....うん....」


あたしは席を立って、


「まどか、ちょっと行ってくるね」


そう言った。


< 145 / 161 >

この作品をシェア

pagetop