小説家橘夢子と5人のイタズラ王子
司が足を指差した。あ、靴をはいてない。





靴いつ脱いだんだろ。





足はかすり傷だらけ、あ、倉庫で、アチコチぶっかった、その時靴も脱げた。





でも、いい歩けるし。





私が躊躇してると、司に抱き上げられた。





「俺も腹ペコだし、ほら何回もキスした仲だし、大丈夫だろ。」





何回もキスした仲?





何回もキスしたっけ?





司は又笑ってる、もしかして私をからかってる。





面白がってる訳ね。





司にお姫様抱っこされたまま、夜空を見た。





今日も星が綺麗だ。





「司、今日も星が綺麗だよ。」





「あぁ、綺麗だな。」





「司、私幸せだね。」





幸せだと思えた。





誰かに幸せを伝えたかった。








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