私の14日間

 翌朝、目が覚めて全て夢だったら・・・、と思ったけれど、やっぱり夢ではなかった。

「おはよう。」

 襖をゆっくりと開けると捺乃が柔らかい笑顔で私を見た。

 どことなくお母さんに似ていた。

 この世界をなんとなく受け入れれているのは、こうやってお母さんが居るからなのかもしれない。

「あれ、豪は?」

「ん?仕事に行ったよ。」

 そう言われてハッと時計を見ると、もう昼前だった。

「ごめん。」

「何が?疲れていたんでしょう?気にしなくていいよ。それより何か食べる?」
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