私の14日間

「ん?あっ、おはよう。昨日お風呂入らずに寝たのね。」

 いつもと変わらない顔で、いつもと同じ挨拶をした。言うなら今だと思い「門限の時間10時にしてくれない?」とだけ言った。

「はっ?」

 母は驚きながら、包丁を置いて私を見た。

「あのね、美咲。あなたが部活でもしているのなら、話は別。喜んで時間遅くしてあげる。でも、何もしてないじゃない?」
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