精霊達の棲家
漆黒の闇からタコ入道の様な一陣の風が吹き抜けると、眼前の情景が跡形もなく吹き消されていた。
梅雨時にしては風は冷たく、半袖の身には肌寒く感じられる。
静寂の中にポツンと一人。
燭台の炎が長く短くユラゆらと揺れていた。
闇の気配は何かを予感させる。
蝋燭の炎が立ち上るたびに、漆黒の闇も頭上に広がる。
闇は我が身を包み込むように大きく両手を拡げ、眼前の山の上から迫って来る。
瞬時身体が硬直し、上半身殆ど自由が利かぬ。
両掌は例の手袋で拘束されている。
何時の間にか身の丈ほどの手押し車の中に、へを逆さにした格好で押し込まれていた。
「誰が、何故だ! 何の為 !!」
「俺が何をしたというのか !! 」
「助けてくれ !! おーい オーイ !! 」
そよ吹く風は殊の外冷たく、夜露が全身を苛む。
燭台の灯も消え、闇の中に微かに風の囁きが聞こえる。
息苦しく喉が詰まりそうだ。
長かった闇に別れを告げ、漸く空が白み始めた。
梅雨時にしては風は冷たく、半袖の身には肌寒く感じられる。
静寂の中にポツンと一人。
燭台の炎が長く短くユラゆらと揺れていた。
闇の気配は何かを予感させる。
蝋燭の炎が立ち上るたびに、漆黒の闇も頭上に広がる。
闇は我が身を包み込むように大きく両手を拡げ、眼前の山の上から迫って来る。
瞬時身体が硬直し、上半身殆ど自由が利かぬ。
両掌は例の手袋で拘束されている。
何時の間にか身の丈ほどの手押し車の中に、へを逆さにした格好で押し込まれていた。
「誰が、何故だ! 何の為 !!」
「俺が何をしたというのか !! 」
「助けてくれ !! おーい オーイ !! 」
そよ吹く風は殊の外冷たく、夜露が全身を苛む。
燭台の灯も消え、闇の中に微かに風の囁きが聞こえる。
息苦しく喉が詰まりそうだ。
長かった闇に別れを告げ、漸く空が白み始めた。