アジュとウリ



 自分でやったことなのに、何故だろう涙が止まらないんだ。喪失感だけが胸の中にある。
 
 
 
 アジュの巣へ入ると大事に大事に葉で包まれたものがあった。葉には“ウリへ”と木の実の汁で書かれていた。それを開けてみると、木の枝と葉で作られた翼があった。不格好だけどウリにはどんなに綺麗な鳥の翼より輝いて見えた。
「アジュぅ……アジュー……」
 返事など返ってくるはずもなくただただ巣の中に泣き声だけが響き渡る。
 
 
 ウリは翼を付けた。そして大きく天に向かって羽ばたいた。
 
 
 
 ――――……ウリぼくたちはいつでも一緒だよ。ご飯を食べる時も、寝る時も、死ぬ時も。ずーと、ずーっと
 
 
「だってぼくたち双子だもんね……アジュ、すぐに行くからね」
 
 
 
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