先生観察日記

『昼休み。

私は先生と一緒にお昼ご飯を食べようと、シェフ特製のお弁当を二つ持って、体育教官室へ向かった。


「先生! 一緒にランチしましょ!」

すると先生は

「お嬢様! こんなところに二人でいるのがバレたら……」

なんて言いながらも嬉しそう。


「先生、ここではお嬢様なんて言っちゃダメ。

みんなと同じように『斉藤』って苗字で呼び捨てにしなくちゃ」

「しかしお嬢様、それでは私の気持ちが……」

「だって、先生はもう、我が家の使用人ではないでしょ?

先生は私の……」

そう言って、私は先生の背中にそっと手を回した』

 

おいおい、今度は体育教官室でイチャつくのか?

まあ、前回の場所よりここの方が見つかる確率は下がるな。

……それはそれで問題あり、だが。


< 34 / 330 >

この作品をシェア

pagetop