氷狼―コオリオオカミ―を探して
あたしの部屋は2階にある。


窓のすぐ外には街灯があって、真っ暗な中、窓の下の道路だけを円く照らしている。


上から見る外の景色は、スポットライトに照らされた舞台のように見えた。


やがて雪煙の幕を抜けてスポットライトの下に現れたのは、車じゃなくて人影だった。


一、二、三……


真白いスキーウエア――コートかもしれない――を着た子供が十人歩いている。


子供達の傍らには、これまた白いコートを着た大人が白馬の上に……


ありえない光景


あたしは夢を見ているの?

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