もっと早く‥
ヤスは呆れたようにキッチンへ向かう。






そして冷蔵庫からコーヒーを取り出した。







玲美が俺と紗夢を引き裂こうとしてた?





じゃあ玲美が遣いを出したってのか?





「幸大、幼馴染だから気づかなかったのか?それとも本当に鈍感なわけ?」






ヤスはコーヒーを片手に俺を見る。






あいつが甘えてくるのは小さい頃からずっとで、恋愛感情なんかないと思ってた。








それに俺は玲美じゃなく、あいつの姉、真美を選んだ。







って言っても本気で好きだったわけじゃない。







紗夢への想いが本気だというなら、真美への気持ちなんて薄っぺらい。
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