Voice





(えっ…)




「ね?ゆきちゃん」



そう優斗君は言ったんだ







(うん…)






やっぱり私は






優斗君が好きだ









そして休み時間




廊下を歩いていると



慎太君に会った



「ゆきちゃん、久し振り

どう?調子の方は?」




(うーん…)




すると慎太君は

そっかと呟いて外を見た



「俺もさー

ちょっとダメかも」




(え…)



「さっきも告白されてたし」





違うよ…慎太君



和菜ちゃんは

慎太君の事が好きなんだよ…





だからそんな悲しい顔をしないで






(大丈夫だよ、頑張ろうよ)





私はそんな事しか言えない


でも慎太君は笑わなくちゃ





「うん、ありがとう」




そういって慎太君は

笑ってくれたんだ




(…うん!)





私も笑顔になった





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