Voice
(え…)
「ずっとゆきちゃんが好きだったんだ」
抱き締められてるから分からないけど
けど…
優斗君は震えていた
(…私も
優斗君が好きだよ)
すると優斗君は私を見て
哀しそうに笑ったんだ
「目は見えるようになっても
ゆきちゃんの声は聞こえないんだ」
優斗君はそういうと
私の喉を触った
「ここに声があるんでしょ?
なのにどうしてゆきちゃんは言ってくれないの?」
すると優斗君は耳を指差してこういったんだ
「俺の事が好きなら
ちゃんとここに届く声で
「好き」って言って」
…優斗君
(…ごめん)
私はそう言って図書館を後にした