秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*
りんりんが泣いてくれるおかげで、あたしの涙はすっかり止まった。
代わりに。
「いい顔で笑うようになったね。やっぱりまおちゃんにはそれが似合ってるよ」
「ありがと蓮くん」
それとごめんね。
あたし、この人がいないとどうしても…ダメになっちゃったみたい。
心配かけてばかりだった。
『でもカリン…! 気持ちは分かるわ…っ』
『そうよ! マヒロがどんなにつらい思いしたか…まったくもう…!』
「そう…だ…“あいつ”はどうした?」
「え?」
あいつ…………って誰。
「あの…コートのおと…」
「…!!」
―『藤峰真裕――…』
―キューンッ…!
―『きゃああ―ッ!』
―『…っま…ひろ…』
「いっ…」
「真裕!?」
「まお!」
…かっくんが言いかけた瞬間。
色んな光景があたしの頭の中に一気に流れ込んできた。