堕ちても君と




「起きろ」






いきなり乱暴にペシッと頬を叩かれ、否応無しに覚醒させられる。






隣には、大きな天蓋付きのベッドに横たえられた私を、不愉快そうな表情で睨んでいるアレン。






「…アレン」







「下等な天使なんぞが俺を呼び捨てにするな。俺の名前には"様"を付けろ」







アレンは私の上に乱暴に衣服をのせると、近くにあったソファへ腰掛けた。






「これは?」







「服だ。その白い衣装は、悪魔の目に悪い」
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