【短編】それでも秘密☆

真実

思ったらすぐ実行!


前のあたしはそうだった。


だから、あたしは次の日、朝からリョウの教室に向かった。


「リョウ!」


リョウがいつもあたしを呼んでいたように、教室の入口で叫んだ。

友達と仲良さげに話していたリョウを見つけた。


呼ばれたリョウはクリクリの目を更に大きくさせてあたしを見る。


動く気配のないリョウのとこへ、ズカズカと歩み寄り手を掴んだ。

「話がある。早く来て。」


返事も聞かず、あたしはリョウを連れて教室を出た。


「ユカリ?突然どーしたの?」


引っ張られて歩いてる為、あたしよりちょっと後ろを歩くリョウは声をどもらせた。


「いいから!」


緊張してるあたしは、顔を見ずに歩き続ける。


涙を流した屋上へ…。


< 36 / 57 >

この作品をシェア

pagetop