とりあえず王道に現実主義者を混ぜてみよう
まぁ、でも
こんなこと言っちゃったら今までの努力が水の泡。
平穏無事に暮らすため…うん。
「ファンクラブには入ってるけど、近づきたいわけじゃないの」
「なんで?」
「あー、…強さに、憧れただけ……みたいな?」
こういうセリフは痒い。
本心じゃないけど。
「おー、なるほど」
「だから別に近づきたいわけじゃないのよ」
「龍崎は確かに腕っぷしが強いもんな。細マッチョ!」
まあ胸ぐら掴まれたとき、足が浮いたからね。
力は強いんだろう。
力だけだけど。
「そういうわけだから。私、寝るから」
そう言って1つのベッドに寝転がり、仕切るためのカーテンをシャッと閉める。
と、カーテンの向こうから声がかかる。
「俺、紫藤 学っつーの。ヨロシクな」
「……。大宮晴菜」
「おう、ハルナか。じゃあおやすみ」
ちょ、いきなり名前呼び?
とか言ってやりたかったけど、眠気に勝てず、瞼を閉じた。