野球帽にきゅん!
*高校*

****

「…いってきます」

重たい脚を無理に動かしのそのそと動く。


「もう!ちょっとピンと胸張って!!」


ママの声がうるさすぎて耳に響く


「…ッ!いってきます!」


思いっきり胸を張って大きな声を出して


あたしは外へ出た。


「はぁ。」


今日で何回目だろう。

ため息って何回ついてもでてくるなあ…


そんなことをおもいながらもついたのが、

受験で受けた高校。


正確にいえば「受けさせられた高校」


だって、本当はもっとレベルが高いところが良かったのに…。


ママの勝手な希望で勝手に受験させられて…


結局受かってしまったこの高校


「はぁ…」


とぼとぼと歩いてると背が多き人にぶつかった


「きゃ!」

どさっと倒れる


「ごめんね!大丈夫!?!?」


あまりにもムカつく出来事だったので

あたしはむすっとした。


「…大丈夫なんで。」


なんであたしがこんな高校にいかなきゃいけないの?


ますます思う瞬間だった



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