輝り道‐ヒカリミチ‐
ガラガラっ

…あれ、
教室まだみんな
喋ってる

本令なったのに…

「委員長2人とも遅刻ですか~?何やってたの?」
琴理が言った

「ん?おしゃべり?」

「…ふ~ん、そか」
そう言った琴理の目は

笑っていない…
ばれたかな…

ガラガラっ

「はい、みんな、静かにして!ごめんな、会議長引いてん、じゃ、教科書28ページ開いて!」

――――――――
放課後。


「奈々緒っち!ちょっと話があるんやけど~、いー?」

そう言ってきたのは
席が近いこともあって
最近よく
仲良くしてる、
中西水紅ちゃん。
超美人で、みんなの
お姉さん的存在。


水紅って呼んでる

「ん~?どした~?」

「や、ここじゃ言えんのやけどさ~、屋上でもいい?」

「ん。」

今日はよく呼び出されるなぁ
また
告白だったりして…
な、わけないか。(笑)

「今日さ、水野君とどこ行ってたーん?」




その事かぁ…

「んと、ここに来てた~」
「告白されたんや?」

「え、あと、そう…」
「やっぱり!水野君わかりやすしぎるやんね。琴ちゃんがさ、奈々緒っちと水野君が2人でどっか行ったって言って、悲しそうにしとってん。」

「…うん」

「琴ちゃん、今も水野君好きと思う。」

「え?」

「…知ってたやんね。琴ちゃんの気持ち。何で、付いてったん?」

「それは…委員のことかなって思ったからだよ」

「でも、それやったらさ、教室でも言えるやん?」

「私もおかしいと思ったけど…。ってか水紅には関係ないよ!それにちゃんと断ったし。」
「でも、奈々緒っちのことやから、どうせ、友達でいようね、とか言ったんやろ?琴ちゃんの気持ち、考えた?」

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