輝り道‐ヒカリミチ‐

長瀬優真



ある日
家に1本の電話が入る。

『もしもし。お母さんよ。元気してた?また、お金送ったから。』
「あぁ。ありがと。私は元気だよ。」
まさか
いじめられてた…
なーんて
言えるわけない。

『そう。じゃあ、お母さん、今から仕事だから。またね。』

「うん。」




私の学校バイトはダメだから
親が
生活費とか払ってくれている

まぁ
内緒でバイトしてる人なんて
ヤバイほどいると思うけど。

私は
バレて面倒なの
が嫌だから
ただ単にしてないだけで

興味がない
と言ったら嘘になる

そんなこと考えてたとき
家のベルが鳴る。

「はーい」


「…よう。元気か?」

「……とりあえず入って」

目を疑った

玄関にいたのは
優真だった


優真は
リビングのソファーにどすんと座る

「お茶しかないけど、いー?」
「おう。」

「はい、ウーロン茶だけど。」
「ええよ。お構い無く。ってか、この家久しぶりに来たわ♪」

「高校入って初めて…かな」
「それぐらいやな~。」

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