誠-変わらぬ想いの果て-
つき、月、憑き

人を呪わば穴二つ




―――数日後




日曜日の休日、縁側で気持ち良く日向ぼっこをしていた奏の上に影が落ちた。




「奏、これからどうすんだ?」


「何が?」


「いや、何がじゃねぇだろ。このままあの学校に通い続けんのかってことだよ」


「うーん」




奏は腕を顔の上に乗せ、考え込み始めた。


土方は答えを待った。


……………待った。


………………………待ち続けた。


…………………………………待ち…




「続けるわきゃねぇだろ!!」




とうとう怒りを爆発させた。




「どうせ考えるフリして全く考えてねぇだろ!!」




さすが土方、ご明察。


奏は面倒なことは考えないようにする派だ。


もちろん、今まで日向ぼっこの続きをしていたに決まっている。



< 117 / 254 >

この作品をシェア

pagetop