誠-変わらぬ想いの果て-



―――家の外




外では依然として、沖田達が大蛇相手に奮闘していた。


何しろ、体が巨大なため、急所を狙いにくいのだ。




「あ、奏ちゃん!!」


「奏〜ぇ、こいつでかすぎて駄目だわ」


「私がやる」


「へ?」




奏の言葉には、中に入る前と後で急激な温度差があった。


思わずポカンとしてしまった永倉は、原田によって奏の邪魔にならない位置に引っ張りよせられた。




「おい、奏の奴、どうしたんだ?」


「俺が知るかよ。お前と一緒にずっといただろうが」


「中で何かあったのかな?」


「そういえば、蠱毒を作った者はどこにいる?」




斎藤の言葉に、みんなは辺りを見渡すが、どこにも見当たらない。




「奏ちゃん、大層ご立腹だね」


「中で大体何があったのか想像つくよ」




沖田と珠樹は刀をしまい、塀に体をもたれかけ、傍観者を決め込んだ。


こういう時の奏の闘いに、手出しは禁物。


みんなもそれが分かっていたので、あえて何もしなかった。



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