誠-変わらぬ想いの果て-
「うわー、危ないなぁ」
沖田は土方が投げつけた竹刀をとり、わざわざ土方に差し出した。
土方がフンと鼻息荒く、乱暴に竹刀を奪い取る。
「んな棒読みの奴が身の危険を訴えるんじゃねーよ」
至近距離に近づいてきたので、ボカリと沖田の頭を拳で殴った。
痛いな〜、と言う沖田の口元は緩くあげられていた。
「俺が剣道部の副顧問やることになったんだよ」
「アホ土方さん、どこでも副がつきますね」
「――――悪いかよ」
大人の威厳を見せ、アホと呼ばれたことには目をつむった。
「悪いとは言ってませんよ。
あ、気持ち悪いとは言いました☆」
「―――ここが剣道場でよかったぜ。
よーし、奏ぇー。竹刀を握れー」
「お、やりますか?」
斜め下から馬鹿にしたかのように見上げてくる奏に、土方の堪忍袋はパンパンに膨れ上がった。
緒はとっくの昔に切れている。