かんぺきなあいつ。
…ったく、ちょっと進むの止めたぐらいでなぜあの言われよう…


つーかもとはと言えば春宮のせいだ!


半ばイライラしながら靴箱に手を伸ばす。










「柚木。俺先帰っから」



玄関の床に靴を置こうとした瞬間、そんな声がして思わず顔を上げると


数メートル先に三広の後ろ姿。





「ちょ、待てよ!三広!」



慌ただしく靴に足を突っ込み、急いで追い掛けた。















「…ちょいちょい!待てよ!」


「無理」



数秒だけど三広に走って追いつき横に並んだ。


てかこいつ、歩くの速すぎ…!


走ったかと思うぐらい距離空いてたし。



「待ってくれてたっていいだろ!?」


「無理。俺早く帰って寝ないといけねぇし」



それにお前がぼさっとしてっからだろ、と続けた後三広は呆れた表情を浮かべる。





「愛しの彼女に目を奪われて」


「…なっ、馬鹿かお前…!」


「柚木には負けるけど」


「テストの点三広の方がいっつも低いだろ!」


「ちげぇよ。内面的な精神的な意味で」


「は!?どこが違うんだよ!」


「もうその発言が馬鹿」


「んだとー!?」
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