かんぺきなあいつ。
「あーあ、柚木のせいで俺の漢字練習帳の角ぼろぼろ」


「…お前が俺をしばかなきゃんなことにはならなかったよ」



俺のなんか三広に当てることもできなかったのにぼろぼろだし…


はぁ…。


教科書とかけっこうキレイに使いたいタイプなんだけどなー…。



















「柚木、ちょっと」


「…?」



ガタガタッ



「…なんなの、そのリアクション」


「は、春宮…!?」



哀れな姿になった漢字練習帳を眺めていると


名前を呼ばれたのでそちらの方に目をやれば


最も予想外な奴がそこにいて。



「ちょっと来て」


「え?…ちょっ、は…?」



素っ気なくたった一言を言い放った春宮は、既に背中を見せていて


どこかへ行こうとしていた。



三広を見れば机に顔を伏せていていつのまにか寝ていて


俺は慌てて席から立ち上がり春宮の後を追った。










――――…



「…あのー、春宮…さん?」



ここ、被服室だっけ。
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