金髪王子2

――ゾクッ。


今まで感じたことのない強い電流が、体を走り抜ける。


ギュッと目をつぶり、その感触が消えるのを待つけれど、大輔くんの唇の触れる場所から、ゾクゾクした感じはどんどん募っていく。


あぁ、どうしよう、私、なんかおかしい。


体を固くして、大輔君くんの唇の動きに気を取られていたら、


気づいたときには、大輔くんの手が、私の胸の上にあった。


うそっ、やだっ!


「ダメ……」

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