金髪王子2

かろうじて声を出したけど、その声はかすれてて、これじゃ、かえって、大輔くんをあおってるみたい!


あせっていると、思ったとおり、顔をあげた大輔くんは、私の目を見て、色っぽく微笑む。


「栞、感じてる?」


やだっ!


そうじゃなくて!


ホントにダメなのーーー!!


今度は、こん身の力を込めて、大輔くんの両肩を押しやった。


「ホントに、ごめんなさい!」

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