金髪王子2

恥ずかしくて、大輔くんの顔を見られない。


うつむいたまま、しばらくその体勢でいたら、やがて、頭の上から、大輔くんの声が聞こえてきた。



「栞、もうしないから」


顔をあげると、ちょっと傷ついたような大輔くんの顔。


わわっ、どうしよう!


「あ、あの、ホントに、ごめんなさい。
その、大輔くんが嫌いなわけじゃないの。
ただ、そういうことはまだ、ちょっと……」


やっぱり、まともに大輔くんの顔、見られないよ。

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