金髪王子2

「えっ、えっと……」


まえに、文化祭の準備で遅くなったときに、大輔くんに送ってもらったことがあって、そのとき、お母さんも大輔くんに会ってるんだよね。


あの頃はまだ、付き合ってはいなかったんだけど。


「隠さなくったっていいじゃない。
すごく礼儀正しくて、いい子だなぁって思ってたのよ。
彼ならいいんじゃない?
別に反対したりしないわよ」


「う、うん……」


隠さなくてもいい、とは私も思うけど、お母さんにそういうことを話すのって、照れくさいんだよ。


「あ、もしかして、今夜も一緒だったの?」

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