金髪王子2

今では、校内でちょっと有名になっちゃった私。


その原因は……。




「栞ー、疲れた~」


「きゃっ!」



教室に入ったとたん、いきなり後ろから抱きつかれた。



「もう~、大輔(だいすけ)くん!
心臓止まるかと思ったー」


「ん? ごめん」


文句を言おうと振り返ったのに、優しく微笑みながら、甘い声で謝られて、怒れなくなる。

< 2 / 519 >

この作品をシェア

pagetop