金髪王子2




「もっとしてたいけど、きりがないな」



顔を離した大輔くんが、そう言って微笑んだ。


公園でのキスは、お別れの合図。


名残惜しい気持ちを悟られないように、私も微笑み返す。


これ以上引き止めたら、大輔くんの帰る時間が、ますます遅くなっちゃうもんね。


私たちはベンチから立ち上がり、うちのマンションへ向かった。




「じゃ、また明日な」


「うん、気をつけてね」

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