金髪王子2

でも、大輔くんは「ああ、虫か」って笑って、私のウソに気付かなかった。


そして、唇が重なる。




「…………」




いつもなら、幸せを感じる瞬間なのに、今日は、まるで拷問。


早く終わって!


いまだかつて、大輔くんとキスしながら、そんなことを思ったことなんて一度もなかった。


今日は、しょうがないよね。


今日の私は、いつもと違うから。


全部、あの写真のせい。


がまん、がま……!!

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