金髪王子2

とにかく。


今日の帰りは、ちょっと強引にでも約束して、栞と一緒に帰る!


それで、詳しい話を聞かないと。




俺は、小声で栞を呼んだ。


「栞」


「…………」


栞は黙ったまま、こっちを向いた。


できるだけ栞を怖がらせないように、笑顔を作り、ささやく。


「今日の帰り、話がしたいから、一緒に帰ろう」


「……うん、わかった」

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