金髪王子2

栞は、固い表情ながらも、うなずいて了承してくれた。


よしっ!


まずは、第一関門突破!


とにかく、詳しく話を聞こう。


俺の進路をどうするかは、それからだ……。






「栞、司書になりたいんだ?」


帰り道、少し距離をとって栞の隣を歩きながら、優しく話しかける。


栞の右側を歩くのは、いつ振りだっけ?


たったそれだけのことが、すげぇうれしい。


俺、かなり重症だな。

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